なぜ日本人は”苔”を良いと感じるのか?

苔と日本人の美意識

日本人である私は苔を見ると、心地よさを感じます。
一方、日本と同じく庭作り(ガーデニング)が盛んで、緑がもたらす効果について、造詣が深い英国では、苔は、どちらかと言えば”みすぼらしいもの”として認知されているそうです。日本の庭園文化や苔に好意的に見る英国人の友達が私にはいるので、もちろん全英国人の認識とは言わないですが、それは当然のこととして、同じものを見て、どうしてこのように感じ方が違うのか、それは大きな興味です。
なぜ自分は苔を”良い”と感じるのか?、これには、日本人の自然観や宗教観に根ざしているもので、潜在意識の深くに染み込んでいる美的感覚であり、だからこそ、日陰でジメジメした場所に、無造作に、雑多に広がっている苔を”美しい”と感じるんでしょう。
”自然”というものへの無意識を含めた意識、畏敬の念、森羅万象に神が宿っているという教えが、苔を見る時、それが美しいと感じる要因なのです。

英国の美的感覚

一方、英国の美的感覚では、人間が手を入れることによって創りだされるもにに美を感じます。
手を入れないで朽ち果てていくということは、人工物が自然に帰るということであり、日本人にはそこに意味を見いだせますが、完成されたところに美を見出す西欧的な感覚ではそこから遠ざかるという真逆のとらえ方になると思います。

石原和幸氏の英国でのあだ名「Moss men(苔男)」

石原和幸氏が、チェルシーガーデニングショーで苔を使った見事な庭園を発表し「モスマン(苔男)」と呼ばれてます。
石原和幸氏は、ガーデニングを通して、日本の自然観、宗教観を伝えているわけです。

苔玉


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